| 虚血性急性臓器不全に対するATP-MgCl_2療法 (2007). ATP-MgCl_2 Therapy for Ischemic Acute Organ Failure | |||||||||||||||||
Abstract | |||||||||||||||||
| Shock, sepsis等critical conditionのもとでは,心,肺,肝,腎等重要臓器への血流の減少,及びそれにともなう酸素やenergy substrateの供給の低下により,これら臓器を形成している細胞の細胞内ATPレベルが低下し,ATPを必要とする細胞膜機能やorganelle機能が低下し,このことが虚血性急性臓器不全の発生機序であるとする説がある。我々はこの説にたち,ATPをATP-MgCl_2の形で投与し,虚血性急性臓器不全を治療するapproachにつき検討してきた。すなわち出血性shock,sepsis,腎虚血,肝虚血,肝切除後肝細胞内energy crisis等の病態modelを実験的に作成し,ATP-MgCl_2を40~50μmole/kg経静脈的に投与し,生存率や,各臓器機能が改善される事を観察し,報告して来た。かかるATP-MgCl_2の有効性の機序は,現時点では十分に解明されてはいないが,我々は各種の実験結果より,投与されたATP-MgCl_2を契機に細胞内energy代謝が改善され,虚血により失調していた細胞膜のNa pumpが再作動し,虚血により細胞内に蓄積していたNa及び水分が細胞外へ排出され,cell swellingがreverseされ血流が回復されることにあると考えている。また臨床的にも,多臓器不全,急性腎不全,肝切除後の患者等計59名にATP-MgCl_2を40~50μmole/kg経静脈的に投与し,その有効性を確認した。ATP-MgCl_2は虚血性急性臓器不全に対する治療及び予防法として,魅力あるapproachである。 | |||||||||||||||||
Publication details | |||||||||||||||||
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