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資本の測定概念 (2002). シホン ノ ソクテイ ガイネン. Shihon no sokutei gainen

Abstract
資本は経済成長や生産分析においてもっとも重要な生産要素のひとつであるけれども、その測定においては尽きることのない問題を抱えたままである。本稿の目的は、資本の測定(measurementof capital)のための概念を考察することにある。現在の資本の測定は、 Dale Jorgenson. RobertHall、 Zvi Grilichesなどによって構築され、 Charles Hultenなどよって適用をみた資本の測定理論に則して展開され、精密な測定のための理論を提供する試みが継続されている。それは資本の測定におけるさまざまな限界を示すこととなったが、実証分析によって確認されなければならない問題も明確にした。資本の測定のためには、純粋に理論的な約束としての概念ではなく、観察に制約された測定のための諸概念の構築が必要である。それを測定概念と呼んでいる。一般に、生産要素としての資本の測定は、二つの意義を持っている。一つは、生産過程において投入される物的な資本投入量の測定であり、効率単位によって測定される資本ストックや資本サービス量を指す。もう一つは所有する資本価値(capital value)の測定である。資本の能力や効率性が将来にわたっても提供されるという耐久的な性質によって、資本はある期間に使い尽くされることなく価値を貯える。一つの実体の持つ、この二つの側面は、資本の概念を伝統的に不明瞭なものとしていた。それは資本の双対アプローチ(dual approach)によって総括的に把握される。本稿ではおもにある時点に存在するひとつの同質的(homogeneous)な資本財のみを想定している。そこには製造年代(vintage)と設備年齢(age)の異なる資本財が存在するであろう。前者は資本に体化された技術進歩(capital embodied technology)、後者は経時的な劣化や磨耗(decay)あるいは物理的償却(physical depreciation)を反映して、その品質は異なっていると認識される。それぞれを比較可能なものとするためには品質の統御を可能にするような調整が為されなくてはならないし、実際に採用される諸仮定の持つ意味を資本の測定フレームワークから明らかにすることが重要であろう。また資本の双対アプローチによっては、資本ストックにおける粗概念、純概念および生産的資本概念を総括的に理解することができる。

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Publisher Keio Economic Observatory
Repository KOARA?KeiO Associated Repository of Academic resources) ()
Type text, Technical Report
Language jpn